インターネットと出会った日

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」

10数年前、私が子供の頃は小学四年生の授業でアルファベットを学び、それに続いてパソコンの授業も始まった。ノートパソコンなんて身近にない時代で、大きなパソコンをグループごとに使い、パソコンを立ち上げる練習からしていた記憶がある。キーを同時に三つ押したりといった複雑な操作をいくつも繰り返さないと立ち上がらないし時間もかかるので、なんて不便なものだという印象を強く受けたもので、何か分からないことがあったらインターネットで調べるという発想もなく、操作にも時間がかかるため「インターネットで調べる」ということを億劫に感じていた。

それから10年後、大学1年生の時、インターネットに対するイメージが大きく変わった。ちょうどその頃にスマートフォンを買ってもらい、いつでもどこでもインターネットを開くことができるようになり、その手軽さでどんどんのめり込んでいった。大学の授業や課題でもインターネットを使うようになったことで利便性も実感し、その後の研究室生活や職場においても欠かせないアイテムとなった。また、TwitterFacebookInstagramや LINEなどのSNSYouTubeにも衝撃を受けた。私の子供時代では一般人の文章や絵、写真を世界に向けて発信できるなんて思ってもみなかったが、今やそれが当たり前になっている。急速なインターネットの発展によって、情報社会は大きく変わったのだ。高等学校での「情報」の教科が大学入試問題に加わったり、小学校にてプログラミングの授業が始まったりと、私たちに求められているスキルもどんどん変わってきている。私は国家資格の医療職であり、専門分野の勉強はもちろん継続が必要であるが、何か新しいことを勉強しなくても仕事はずっと頂けるものだと思っていた。しかし、もしかしたらそんなことはないのかもしれない。プログラミングスキル等、その時世で求められるであろうスキルを最低限身につけておこうとする意識を持つ必要があるかもしれないのだ。